ピュア・ラブー‐鞄の中の天使‐ー
「オレさぁ、思い出したんだ。」
「何を?」
「あの日、確か…泣いてた。」
「泣いてた?誰が…?」
「母さんに鞄買って貰ったってハシャぐお前見てたら、オレ…つい…」
「泣いちゃったんだよね !」
情けなく、コクリと頷く大地。
「くす、くす。」
「笑うな。」
照れ屋のアイツらしいよね。
「覚えてたんだ…?」
あの日。母さんに無理させて、鞄を買って貰ったあの日…父さんが、居なくなった。
「あたしの15年の人生で、一番の"最悪記念日"だったよね?確か…。」
「何を?」
「あの日、確か…泣いてた。」
「泣いてた?誰が…?」
「母さんに鞄買って貰ったってハシャぐお前見てたら、オレ…つい…」
「泣いちゃったんだよね !」
情けなく、コクリと頷く大地。
「くす、くす。」
「笑うな。」
照れ屋のアイツらしいよね。
「覚えてたんだ…?」
あの日。母さんに無理させて、鞄を買って貰ったあの日…父さんが、居なくなった。
「あたしの15年の人生で、一番の"最悪記念日"だったよね?確か…。」