ピュア・ラブー‐鞄の中の天使‐ー
No.3
「待ってたの。」
「誰を?」
間違っても、あんたじゃないし!
「さぁ…?」
「ちぇっ。もったいぶってさ。」
「じゃ、あたし部活だから。」
口をとがらせた大地の前を横切ろうとしたその時。
「オイ、佐久間。」
肩に掛かるあたしの鞄の紐を引っ張る男子。
「なっ、何?」
「お前さ、その鞄、すっげーいいよな!」
はっ?獲物を仕留めたよなぎらつくアイツの目。
「ブランドだもん。」
一応、言うておく。
「でしょうね。コイツ、前から言ってたんすよ。」
「なんて?」
「あの鞄、絶対貰うからって。」
…たじろいだ…。
信じられないアイツの友のセリフ。
「誰を?」
間違っても、あんたじゃないし!
「さぁ…?」
「ちぇっ。もったいぶってさ。」
「じゃ、あたし部活だから。」
口をとがらせた大地の前を横切ろうとしたその時。
「オイ、佐久間。」
肩に掛かるあたしの鞄の紐を引っ張る男子。
「なっ、何?」
「お前さ、その鞄、すっげーいいよな!」
はっ?獲物を仕留めたよなぎらつくアイツの目。
「ブランドだもん。」
一応、言うておく。
「でしょうね。コイツ、前から言ってたんすよ。」
「なんて?」
「あの鞄、絶対貰うからって。」
…たじろいだ…。
信じられないアイツの友のセリフ。