ピュア・ラブー‐鞄の中の天使‐ー
No.4
家に着いてからも、鞄のことが頭から離れなかった。
「それでさぁ、ひどいと思わない?」
夕飯の支度に多忙を極める母さんが、背中で返事する。
「それで、かなは、なんて言ったの?」
しばしの間を置いて答える。
「それでさぁ、ひどいと思わない?」
夕飯の支度に多忙を極める母さんが、背中で返事する。
「それで、かなは、なんて言ったの?」
しばしの間を置いて答える。