君色の空
自分の殻を破ることができない人は、できない理由を作りたがる。

たいていの人は、それを『親のせい』にしてしまうんだ。

こんな自分に育てたことを、『親のせい』にしても。

犯罪を犯していいことの、理由にはならないから。

私は誰のことも傷つけたくないという、理性はあるから。

その理性が残っているうちに。

『消えてしまいたい!』

ずっと、そう思って生きていた。



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