君色の空
早苗とファッションについて話すなんて、初めてのことだった。
雑誌の中で、にこやかに笑うモデルを見ながら、
「こういう服は、ナギの方が似合ってるんだってば!!」
雑誌から視線をずらして、私の方を真っすぐ見つめて、早苗は言葉を返した。
けんかしたばっかりだったから、私に気を使ってるんだと思った。
でも早苗の目は、真剣そのもの。
いつもは軽く受け流してしまう言葉から、垣間見える早苗の気持ちを知りたいと思った。
雑誌の中で、にこやかに笑うモデルを見ながら、
「こういう服は、ナギの方が似合ってるんだってば!!」
雑誌から視線をずらして、私の方を真っすぐ見つめて、早苗は言葉を返した。
けんかしたばっかりだったから、私に気を使ってるんだと思った。
でも早苗の目は、真剣そのもの。
いつもは軽く受け流してしまう言葉から、垣間見える早苗の気持ちを知りたいと思った。