君色の空
逆戻り
私の口に食事を運ぶ早苗を見ていたら、お母さんのことが思い浮かんだ。
お母さんもこんな風に、赤ちゃんだった私に食事を与えてくれたのかな?
ぼんやりと、そんなことを考えながら、早苗の前では笑顔を見せていた。
病室の窓から、手を振る早苗を見送る頃まで、私は作り笑いを浮かべて、悶々とする気持ちと格闘していた。
悩んでも、どうしても、お母さんにはもう会えない。
お母さんがいないことを、こんなにも寂しく感じたのは初めてのことだった。
お母さんもこんな風に、赤ちゃんだった私に食事を与えてくれたのかな?
ぼんやりと、そんなことを考えながら、早苗の前では笑顔を見せていた。
病室の窓から、手を振る早苗を見送る頃まで、私は作り笑いを浮かべて、悶々とする気持ちと格闘していた。
悩んでも、どうしても、お母さんにはもう会えない。
お母さんがいないことを、こんなにも寂しく感じたのは初めてのことだった。