君色の空
「渚ちゃんも、疲れてるんじゃない!?」

優しい、悠里さんの声も聞こえる。

「まだ15歳なのに。
こんなに小さいのに、色んなものを背負い込んでるのよ…」

「そうだよな…。
渚は俺の母親代わりだもんな。

本当なら俺が、渚の母親代わりやんなきゃいけねぇのにな」

悔しそうに、唇をかみしめているお兄ちゃんの顔が見えるようだった。

「渚が家にいないと、本当に困っちゃうよ。

トイレットペーパーがどこにあるのかも、分からないんだからな」



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