君色の空
『渚ちゃん起きたらどうするのよ!?』

『そうだな。
俺、興奮してきちゃったよ。続きは部屋でゆっくりな?

今日も泊まっていくだろ!?』

『うん。
そのつもりで、用意してきた』

『じゃあ渚が起きる前に、荷物置いて帰ろうぜ』

そうして、ふたつの足音は、病室から去っていった…。

どこまでも幸せそうな、ふたりに腹が立つ。

こっちは、失恋したばかりで、その傷はまだ癒えていないというのに。




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