君色の空
このままどこかに消えてしまえたらいいのに…、とさえ思えてくる。

どんどん、自分の居場所が奪われていく。

その感覚に胃のむかつきさえも感じてしまう。

どんなに早苗と仲直りしても、本当の友と呼べるような関係になれても。

私の心は広い砂漠のように、サラサラに乾いていて灼熱地獄。

そんな中、小さなオアシスだけが私の体の渇きを潤してくれた。

早苗の存在がまさに、私の心の頼どころであり、オアシスだった。



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