君色の空
「私は、料理も掃除も大好きだし、イヤイヤやったこともない!

面倒くさいって思ったこともない…。

私、家の事を奪われたら、あの家で暮らせなくなるよ!」

さすがに言い過ぎたと思った。

でも、興奮してしまった私には途中で口を閉じることができなかった。

「家事は家で暮らすために、私がやらなきゃいけない、私の仕事なんだよ!」

「なんでそんな風に思うんだよ!?」

お兄ちゃんの顔は、怒りから憂いを帯びた目になって、かわいそうなものでも見るような表情で、私を見下ろしていた。



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