君色の空
私は、その言葉を無視した。

というより、返事ができなかった。

冷静になればなるほど、悠里さんは関係ないのにと、思えてくるから。

これは三船家の問題で、赤の他人である悠里さんに八つ当たりするのは、間違ってると思う。

「渚が責任を負うことじゃない。

渚に家事を押し付けないで、初めから三人で分担するべきだったんだから。

家事をしないなら家で暮らせなくなるなんて、もう二度と言わないでくれ」

ため息をつきながら、お兄ちゃんは私を諭すように、そう言った。



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