君色の空
この、ただの教育実習生であるモモちゃんに、受け入れてもらえるわけがないというのに…。

「モモちゃん、苦しいよ…」

私の言葉は、またしても誰かを苦しめてしまった。

こうして私が自分の過去を引きずり生きている限り、関係のない人まで道連れにしてしう。

「知らない方が幸せなことだって、この世の中にはたくさんあるんだよ…」

まだ15歳だというのに、自分の人生に悟りを開いてしまった私は、汚れを知らない子供に戻ることなど、もう、できはしないのだから…。



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