君色の空
奈落の底
そして何よりも、『愛されたかった…』
大好きな、お父さんとお兄ちゃんの間で、笑っていたかった…。
「お母さんのお姉さんに、私言われたんです」
『知らない方が幸せなこともある』
ついさっき、そう言ったばかりなのに、私は更に、モモちゃんが『知らなくてもいいこと』まで話そうとしていた。
これ以上はダメ!
心は閉じようとしているのに、唇がそれをこじ開けようとする。
「『…あんな子さえ、産まなければ。
妹は死なずに済んだのに!!』…って…」
大好きな、お父さんとお兄ちゃんの間で、笑っていたかった…。
「お母さんのお姉さんに、私言われたんです」
『知らない方が幸せなこともある』
ついさっき、そう言ったばかりなのに、私は更に、モモちゃんが『知らなくてもいいこと』まで話そうとしていた。
これ以上はダメ!
心は閉じようとしているのに、唇がそれをこじ開けようとする。
「『…あんな子さえ、産まなければ。
妹は死なずに済んだのに!!』…って…」