君色の空
「覚えてないのも無理ないさ。
渚に会ったのは、あの日だけだったんだから…」

私の忘れてしまった、『あの日』。

『あの日』に何があったのか、私は知りたいと思ったんだ。

「モモちゃん、私…。
全然、思い出せない…」

話しを聞く前から、なぜか涙が出そうだった。

忘れていた記憶が、今、開かれようとしている。

それは本当に、『知ってもいいこと』なのだろうか?

『知らない方が幸せ』だから、私は忘れてしまったのではないだろうか…!?



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