君色の空
何も言い返すことができず、静かになった病室に、叔母さんの声だけが響く。

「叔母さん、悲しくて悲しくて…。家事もなにもかもが出来なくなってしまったのよ…。

この子もまだ小さかったというのに…」

後ろに立つモモちゃんをチラリと見て、私の顔をもう一度見つめると、

「主人と毎日のように、ケンカになってね。

ついには別れることになってしまったのよ…」

ふうっ、と、ため息にも似た吐息を吐き出し、

「叔母さんの自業自得なんだけどね…」

と、つぶやくのだった。


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