君色の空
つながる記憶
そう言った叔母さんは、悲しそうに笑った。

『渚ちゃん、もっとジュース飲む!?』

『渚ちゃん、何か食べたいものあったら、叔母さんに言ってね? 叔母さんが食べさせてあげるよ?』

叔母さんは一生懸命、私に色々話しかけてきたけれど、一度怖いと思ってしまった私は、上手に笑うことも出来なくて。

モジモジする私を見て、叔母さん言ったんだ。

『渚ちゃん、トイレに行きたいの!?

叔母さんが連れて行ってあげる!』

『さあ、一緒に行こう』

と、立ち上がって、私に右手を差し出した叔母さん。



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