君色の空
私は、その手をつかむことが出来なかった。
トイレではなく、どこか違う所へ連れて行かれるような気がして、絶対に嫌だったんだ。
『ひとりで行ける!!』
その手を払いのけて、私はお兄ちゃんに助けを求めた、…気がする。
お兄ちゃんと手をつないで、部屋に戻ると、事件は起きていた。
真っ先に飛び込んできたのは、背中を丸めて頭を下げている、お父さん。
その場の空気もお構いなしに、怒りをぶつける叔母さん。
自分のとった行動が、叔母さんを怒らせたのだと、まだ気づいていない私は、お兄ちゃんの手をギュッと握りしめた。
トイレではなく、どこか違う所へ連れて行かれるような気がして、絶対に嫌だったんだ。
『ひとりで行ける!!』
その手を払いのけて、私はお兄ちゃんに助けを求めた、…気がする。
お兄ちゃんと手をつないで、部屋に戻ると、事件は起きていた。
真っ先に飛び込んできたのは、背中を丸めて頭を下げている、お父さん。
その場の空気もお構いなしに、怒りをぶつける叔母さん。
自分のとった行動が、叔母さんを怒らせたのだと、まだ気づいていない私は、お兄ちゃんの手をギュッと握りしめた。