君色の空
『あなた! あの子をどんな風に育てるのよ!
おかげで私が、恥をかいたじゃないのよ…!』

『すみません…』

『だいたいねぇ、あんな子を産んだから、私の妹は死んじゃったのよ!?』
『あんな子さえ産まなければ、妹は今も生きていたかもしれないのよ!?』

『すみません…』

『やめないか!
みっともない!!』

叔母さんと、お父さんの間に、体格のがっちりした男性が割って入る。

けれど、叔母さんの怒りは収まることを知らずに、

『あなたには関係ないことでしょう!?』

と、ヒステリックに叫んだ。



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