君色の空
アンタがいなくなっても、悲しむ人なんて、どこにもいないんだから…』

心の中、もうひとりの私が叫んでいた。

そう。

私は、生きていても、死んでしまっても、誰も何とも思わない。

私の存在は、空気のように透明で、いてもいなくてもわからない。

空気なら…。

無くなって初めて、その大切さに気がついてもらえるけれど。

きっと私がいなくなったって、悲しむ人なんているはずない。

日常は変わらずに過ぎていくはず…。




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