君色の空
「叔母さんのおかげで、私は笑顔を取り戻すことができました。

ありがとうございます」

心からの感謝の気持ちを込めて、私も叔母さんに頭を下げた。

「渚ちゃん…ありがとう…」

ハンカチに顔を押し当てて、叔母さんは声を上げて泣いてしまった。

そんな叔母さんの背中を優しくさするモモちゃん。

そんなモモちゃんの目にも、うっすら涙が浮かんでいた。

そして、

「良かったよ。ホントに」

と、つぶやくのだった。

「母さん、ずっと後悔していたからね」



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