君色の空
「本当にいいのか!?」

お兄ちゃんが、私に確認する。

私はその問いかけに、ゆっくりとうなずいた。

「三人より、四人で暮らした方が、きっと楽しいよ…」

心から、そう思った。

悲しみを抱えた私達は、いつまたその悲しみに溺れるかわからない。

だから、私達にはきっと悠里さんが必要なんだ。

どんな時でも、私に笑顔を向けてくれる悠里さんなら、明かりの消えたあの家を、温かな光で灯してくれるに違いない。

「悠里さんのこと、『お姉ちゃん』って呼んでいい!?」



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