君色の空
翌日。

私は、ある場所を訪れていた。

私の姿に驚いた顔をしたその人は、

「来てくれたの!?」

と、『信じられない』とでも言いたげな口調でつぶやいた。

「モモちゃんから聞きました。今日、手術だそうですね。

なんて言ったらいいのか、わからないんですけど…。

頑張って下さい!」

少しでも手術に対する不安を和らげたくて、私は笑う。

その笑顔に微笑みながら、

「ありがとう。
渚ちゃんの笑顔見たら、元気出てきたわ」

明るく、その人は答えた。



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