君色の空
そして、いつかのように目を細めると、

「妹の言葉、思い出すなあ…」

と、叔母さんはベッドに横たえていた身体を起こし、病衣の乱れを整えると、話し出した。

「『あの子の笑顔に出会えただけで、私は幸せ』
妹がそう言ってた気持ち、今の私にもわかる気がするわ」

それから少しだけ、真面目な顔になると、

「その笑顔、忘れないでね!?

『あなたの笑顔は、みんなを幸せにしてくれる』んだから…」

と、言ってくれた。

「ありがとうございます」

励ますつもりが、逆に励まされた。



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