君色の空
私は、あの頃と一緒。何も変わらない。

『私はいらない、子供』

『いなくてもいい、友達』

『誰も私を、必要とはしていない…』

そのことを認めたくないから、その言葉にすがっていただけ、なのかもしれない。

『私だって、誰かに愛されている』

そう、実感したかった。

『私だって、誰かに必要とされている』

どこかで、そう思っていたかった。



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