君色の空
それが私の『使命』だから、ではなく。

今まで私を支えてくれた、感謝の気持ちを込めて。

…そんな風に思っていたら、夕方になって早苗が病室に訪れた。

「元気にしてる?」

いつもと同じ感じなのに、どこかいつもと違う。

そんな雰囲気を感じていたら、後から、

「よお!」

っと片手を上げて、慎一くんも入ってくる。

なんだ。
そういうことか。

話すタイミングを見つけるみたいに、お互いの顔を見つめ合ってるふたり。

もうっ!!
じれったいなあ!



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