君色の空
「付き合うことにしたの!?」

二人があまり気にしないように、努めて明るく、さり気なく聞いてみた。

二人は私の先制攻撃にオロオロしながらも、

「えっと…」

「まあ…」

と、言葉を濁しながらも肯定的な返事をする。

「そっか。
良かったじゃない!」

慎一くんの早苗に対する想いが、ちゃんと届いたみたい。

「三船にキツく言われたおかげだよ」

と、ピースサイン。

「早苗も、素直になって良かった」

『カッコイイ』ってだけじゃなくて、『好き』って思ってることくらい、本当はちゃんとわかってたんだから。



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