君色の空
「ナギのおかげだよ!」

はにかむ早苗は一段とかわいく、私の瞳に映った。

「けどなあ、三船!」

ちょっと怒った口調で慎一くんに名前を呼ばれて、私はビクッと肩を揺らした。

「俺らはこれからも、三船の友達だからな!」

親指を立て、ウィンクする慎一くん。

「俺はこれからも、三船に話しかけたりするからな!

だってお前、ほっとけないからよ!」

「…ありがと。
でも、これからは大丈夫だよ!

私、これからは明るくなるから。友達だって、いっぱい作れるようになるから」



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