君色の空
ずっと、『私はひとり』だと、そう思って生きてきた。

でも本当は、私は母の愛に包まれていたんだ。

そのことを知った日から、私はまた絵を書き始めた。

昔は、どんな絵を書いていたのか、記憶はない。

でも私は、その頃のようにノートいっぱいに笑顔を描く。

自分の笑顔は、正直まだ書けなくて、描く対象はもっぱら家族・友人・知人、またはお母さんを想像してが、中心だけれど。

絵を書いている時は、隣にお母さんがいてくれるような、温かな気持ちで描くことができた。

すごく楽しい時間を、私は見つけた。



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