君色の空
『私は、こうじゃなきゃいけない』

そんな風に気負う必要なんて、ないんだ。

見上げた空は青くても、それをピンク色に感じたとしても、『変』じゃない。

それが、『私の個性』。

「モモちゃん、退院したら進路調査票出してもいいかな!?」

みんなの気持ちを知ってから、徐々に変わってきた私の気持ち。

一番の変化が、そこだった。

「当たり前だろ!」

ちょっと怒り気味に、だけどすごく嬉しそうにモモちゃんはそう言った。

「私も夢を見てもいいんだよね!?」



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