君色の空
悲しんではいけなかった。苦しんでもいけなかった。

毎日を、明るく元気に過ごしていなければいけなかった。

「今までお母さんを心配させてた分も、これからはたくさん笑うよ!」

「ああ」

うなずいたモモちゃんは、とても満足そうな顔をしていて、私はすごく幸せだと思った。

自然と笑顔になる私に、

「いっぱい泣いて、いっぱい苦しんでも、その分いっぱい笑える日が必ず来るんだから。

だから、その笑える日のために前向きに生きろ。

そして、これからは幸せになるんだ」



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