君色の空
渋々、というか、了承するしかなかった私は、コクンとうなずいた。

そして、今に至る。

付き添ってくれた、早苗と慎一くんとモモちゃんの三人は、帰り。

入れ違いに、お兄ちゃんが病室に飛び込んで来た。

『大丈夫か!?』

たったその一言に、泣けてくる。

病院のベッドは、私を涙もろくさせる。


母もこうして…。
泣いていたのだろうか!?

自分の姿が、母の姿と重なって見えるようだった。



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