君色の空
「あっ。いえ…。
ありがとうございます」

一応、お礼はきちんとしなくちゃね。

「じゃあ、そろそろ帰るか!?」

もうすぐ7時。面会時間が終わる。

「私。明日、渚ちゃんに付き添うから、何も心配いらないからね!?」

「ありがとうございます」

付き添いなんて、必要ないのに。

でも、いざという時のことを考えると、一人は不安だったりもして。

その申し出を、受け入れるしかなかった。



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