君色の空
「そうそう。

その後、すぐに俺に電話かけて来てさ。

『仕事はいいから、すぐ病院に行け!』

だもんな。

こっちの方がびっくりしたよ!」

と、お兄ちゃんが言葉をつけ加える。

その言葉に対して、

「あたり前だろう!?
私には、渚を守る義務があるんだから!」

強い口調で、そう言った。

それは。

本当なら、泣いて喜ぶような言葉なのかもしれない。



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