君色の空
すっかり気分が落ち込んでしまった、あたしに。
「無事に終わって、ホッとしたよ」

と、お兄ちゃん。

安堵の表情を浮かべた、お兄ちゃんの笑顔は、いつも私の心を癒やしてくれる。

気が緩んだ私は、泣きそうになった。

「欲しいものとかあったら、私に教えてね!?」

と、悠里さん。

「悠里さんにまで、ご迷惑をおかけしますね」

と、頭を下げてる、お父さん。

やっぱり…。

お父さんにとって、私は『迷惑』な存在なんだ。

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