君色の空
友の涙
「ちょっとぉ!!
何すんのよ!!」
痛む頬を両手で押さえて、反論した。
早苗の瞳は怒りから、だんだんと悲しい色を帯びてきて、震える声でつぶやいた。
「グーじゃなかっただけ、良かったと思いなさいよ」
と。
「何、グーで殴ろうとしてたわけ!?」
『サイテー』
吐き捨てるように、そう言っていた。
私はとことん、早苗を傷つけたいと思っている。
そんな自分が、一番最低なんだってことも、頭では理解しながら。
何すんのよ!!」
痛む頬を両手で押さえて、反論した。
早苗の瞳は怒りから、だんだんと悲しい色を帯びてきて、震える声でつぶやいた。
「グーじゃなかっただけ、良かったと思いなさいよ」
と。
「何、グーで殴ろうとしてたわけ!?」
『サイテー』
吐き捨てるように、そう言っていた。
私はとことん、早苗を傷つけたいと思っている。
そんな自分が、一番最低なんだってことも、頭では理解しながら。