君色の空
「アタシが、ナギから『助けて』って電話もらった時、どんだけ心配したか。

どんな気持ちで…ナギの家に行ったのか。

知りもしないくせに、勝手なこと言わないでよ!!」

そう叫んだ早苗は、ポロポロ涙をこぼしていた。

「ナギが、ただの盲腸だって知って、どんなにホッとしたか。

『良かった』って、思ったのか。

全然知りもしないくせに、勝手なこと…。

言わないでよぉ」



< 63 / 230 >

この作品をシェア

pagetop