君色の空
「信じらんない!!
人が心配して…」

「心配なんて、しなくていい。しなくたっていいよ!!」

たまらずに、そう私は叫んでいた。

「なんなのよ!!
ナギおかしいよ!?

さっきから、変なことばっかり言ってるよ?」

涙目を通り越した早苗は、心配そうな顔で、私の顔を覗き込んだ。

「変なことじゃないよ。
私が言ってることは、全部本心だから」


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