君色の空
「病院のそばの橋の上で、川を見つめてる秋山さんを見かけたんだ。

俺ん家すぐ近くで、犬の散歩の途中だったんだけど、気になって近づいたら…」

『秋山さん、泣いてたんだよ…』

泣いてた!?

あの、早苗が!?

あたしと、けんかして!?

それは、信じられない言葉だった。

「うそ!」

野球部に入部している慎一くんが、犬の散歩をするといえば、結構遅い時間のはず。




< 78 / 230 >

この作品をシェア

pagetop