君色の空
ウソにまみれた生活をしていると、『本当の私』が分からなくなる。

友達の前では、『明るくて元気なナギ』を演じて。

先生の前では、『優等生の三船さん』を演じる。

家に帰れば、母親の代わりに家事をこなす、『しっかり者の娘』。

いくつものを顔を演じ分けている自分に、拍手を贈りたいくらいだ。



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