君色の空
「けど、好きなんだろ!?
俺に取られるんじゃないかって、心配になるくらい」

ひと通り笑った後で、まっすぐな瞳で見つめられた。

「仲直りしたいんだろ!?」

その問いかけに、今度は素直にうなずいた。

「親友、だもんな!?」

確認するようなその言葉に、自然と涙がこぼれていた。

早苗が慎一くんと付き合ったら、もう前みたいに一緒にいられなくなる。

それが本当に寂しくて、イライラしていた。




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