君色の空
分析
翌日。
私はようやく点滴が外れて、食事ができるようになった。
食事といっても、出てきたのは、お粥をさらに煮てドロドロした液体のようなもの。
米粒の原形さえも留めていないそれに、私はしばし見入ってしまった。
『なにコレ?』
あ然とする私を見て、食事を届けてくれた看護士さんが、『ごめんね』と言う。
「だんだん固くなっていくから、今はこれで我慢してね?」
赤ちゃんになった気分だった。
私はようやく点滴が外れて、食事ができるようになった。
食事といっても、出てきたのは、お粥をさらに煮てドロドロした液体のようなもの。
米粒の原形さえも留めていないそれに、私はしばし見入ってしまった。
『なにコレ?』
あ然とする私を見て、食事を届けてくれた看護士さんが、『ごめんね』と言う。
「だんだん固くなっていくから、今はこれで我慢してね?」
赤ちゃんになった気分だった。