君色の空
それはまるで。

『痩せなきゃ』と言いつつ、お菓子に手を伸ばしているのと同じこと。

そうか!?

私はハッとして、また嫌な汗をかいた。

私が痩せないのも、同じように意識が低いからだ。

ほっそりした肉体を、惜しみなく披露できる早苗を、うらやましいと言いながら、ついついお菓子を食べてしまう私。

私が、早苗のようになれるわけなかった。

言い訳して、お菓子に伸ばす手をやめられない私は、自分に甘い人間だと思う。



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