光が見えるまで
…あ~っ!!もうワケわかんない!!!
半ば私の考えが暴走していると、
『…さっきから何百面相してるんだよ…。』
雅輝の低く呆れたような声が聞こえてきた。
『ひゃっ、百面相なんてしてない!!!』
『へぇ、いきなり泣き出したり混乱してるような顔したと思えば茹でダコみたいに真っ赤になって、最後にはヤケになったような顔してた奴の言えることかよ。』
あぁ、見えないのに何故かわかってしまう。
今雅輝は絶対スッゴく意地悪な笑顔でこっち見てる!
『そっ、そんな顔してないもん!!ただの見間違いに決まってんじゃん!!』
私が苦し紛れの言い訳をすると、どーだかって声が小さく聞こえてきた。