光が見えるまで
『でもな、俺はマジで茶歩には自分の目でいろんなモノを見てほしいんだ。きっと茶歩の想像以上のモノが見えると思うしな。…一応考えるだけ考えてみてくれないか?』
…雅輝はずるい。
わざとなのかどうなのかはわからないけど、最後だけ不安そうに言うんだから。
そんなふうに言われたら断れないじゃない。
『わかった。考えるだけ考えてみる。』
私がそう一言言うと雅輝は私の頭をポンポンってして"ありがとうな"って言って微笑んでくれたのがわかった。