光が見えるまで
『そう言う雅輝のほうが忘れてそうなんですけど(笑)まぁ期待せずに待ってるね!』
冗談言いながらも実はとても楽しみだったりする。
だって目が見えない上に自由に歩けないということはどこかに行くことさえ気軽には出来ない。
毎日寝るか音楽を聞くか検査をするかこうして雅輝と話すかくらいしかすることがない。
『どういう意味だよソレ(笑)ま、絶対来るし?ちゃんと起きとけよ!んじゃまた明日な!』
雅輝はそう言うだけ言って帰って行った。
いきなり来たと思ったらすぐに帰って行く。
これもまたいつものパターン。
今となってはすっかり日常化してしまった。