ショコラな恋
痛いとこを突かれた。
生まれてこのかた一度も彼氏ができたこがないのだ。

「だっーて出会いが無いんだもん。できなくて当然だよー。」

「出会いって。あるじゃん。ここに。」
と、言ってゆずかはまわりを見回す

「ここ、学校だよ。かっこいい人いないじゃん。」

今は、5月。ちょうど新しい学校に慣れたころだった。
今までで、かっこいい人は、見かけていない。

「あんた、その顔でイケメンと付き合うつもり?」

今、この人ひどいこといったよね。
確かに美人と言われたことはないよ。でも、かわいいって言ってくれたもん。

「は?もえ自分でかわいいとかっておもってるの?」

ゆずかから返事が返ってきて、自分の心の声が口に出していたことに
気づいた。

「もえ。あんたは、ブサイクじゃないよ。でも特別にかわいくないよ
;並:真っ只中だよ。」

今、並の部分を強調されたよね。泣きたい。

「もう。いいよーだっ。」本当は、

ゆずかもあんま変わらないと言いたいけど、ゆずかはかわいい。
横にならんでいたら、あたしがかわいそうに見えてくる

「しかたが無いな、今日は特別に並の上にしといておこう」

「結局並のまんまなのー」

そんな話をしていると教室についた

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