15才でママになった理由(わけ)
下手な芝居がばれないようにしないと不味いが。


体の震えを抑え、南可憐に近づいた。


落ち着け。


「あんたの話しに乗ってやってもいいぜ。俺も大人の女に興味あるし、俺にも彼女いるから、その辺はお互い上手くやろうぜ。」


南がニヤリと笑った。


ばれてないよな。


「遊んでる男は言う事が違うわ。秋人とは気が合いそう。アドレス交換して、連絡取り合いましょ。」


アドレスを交換した後に、南がキスをせがむ。


なんで、キスなんだ。


真人兄と琢哉さんと奈都はリビングで話しているから、俺たちが部屋を出て行っても、多分気づかないと思うけと。


俺と南は別々に席を立ち、多分琢哉さんの部屋だろうと思う薄暗い部屋の中で、キスをした。


《こいつしつこい!いい加減に離れろ。》


まさかこいつ、ここでする気じゃないだろうな。


さすがにそれはないか。


南可憐は可愛い顔をした悪魔みたいな女だった。











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