15才でママになった理由(わけ)
床に座って、琢磨みたいに泣き叫んだ。


琢哉さんが何を言っても聞かないから。



「奈都ちゃん昨日からおかしいよ。奈都ちゃんが琢磨可愛いがってくれるのは嬉しいけど、琢磨のママは奈都ちゃんじゃない。」


分かってるよ、そんな事。


上手く反論出来ない。


自分を犠牲になんかしてないし、私に琢磨が必要なの。


琢磨がいなくなったら、生きて行けない。


琢磨がいなくなる事が怖い。


琢哉さんはこんな私嫌いだよね。


嫌われてもいい。


「高校へは行かない。私が琢磨を育てる。」


本気だから、琢磨と一緒にいる。


高校なんかどうでもいい。


私は15才でママになる事を決めた。


誰が反対しても、止めても無理だから。










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