15才でママになった理由(わけ)

真人の思い

奈都ちゃんが今何を思ってるのか、分かってしまうから辛い。

だから、あえて言うよ。


「あの二人お似合いだよな。」


「そうですね。」


俺の顔を見ようとしない。


「奈都ちゃん、大丈夫。」


奈都ちゃんのイライラが半端なくて、顔も怖い。


「別にどうもしません。お腹空いちゃいました、早くご食べにいきましょ。」


俺の顔をみて言ってほしいな。


どうして見てくれないの。


病院近くのファミレスに入った。


奈都ちゃんにとって俺はどんな存在なのか。


勿論彼氏ではないけど。


俺は彼氏になりたいと思ってる。


まだ中学生の奈都ちゃんに、それを望んではいけないのか。


でも、確かめて置きたい。


「前にも言ったけど、奈都ちゃんが高校生になったら付き合ってほしい。」


ずっと下を向いたままだね。


「その返事直ぐにしないと駄目。」


「直ぐじゃなくていい。中学を卒業するまでに返事がほしい。」


「分かった。まずは高校受からないとね。」


いつもの奈都ちゃんに少し戻ったみたいだ。


奈都ちゃんにはいつも笑顔でいてほしい。


俺の隣で笑っててよ。


















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