15才でママになった理由(わけ)

計画を実行する時

橋本先生はとても感じの良い人だった。


家に帰ったら母さんに聞いてみようかな。


まさか母さんの好きだった人とかだったりして。


急に秋人が心配になった。


病室に戻っても気になって仕方ないし。


琢磨は泣いてないかな。


その時携帯が鳴った。


【もし、もし、母さん何。】


【琢磨が泣き止まなくて。】


【オムツは変えたの。ミルクは。】



【ミルクは飲んだしオムツも変えた。琢哉さんがお風呂にいれても暴れてパジャマも着せれない。琢哉さんは裸の琢磨かかえて半泣き状態なのよ。】


【電話、琢哉さんに変わって。】


【分かった。奈都は大丈夫なの。】


【いいから、変わって。】


【もし、もし、奈都ちゃんいつもごめん。奈都ちゃん苦しませてばかりだね。もう奈都ちゃん頼らないって決めたのに又、】


【もうその事はいいよ。琢磨お風呂出るといつも冷たいお茶くれてるの。小さな哺乳瓶あるから、それに入れて飲ませてあげてほしい。】


大丈夫かな。


喉がかわいて泣いてるのだと思う。


琢磨、ごめんね。


琢磨の事が心配でたまらなかった。














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